あらすじ
ハリーは、くろぶちのある白い犬です。
何でも好きだけど、お風呂に入ることだけは大嫌いでした。
ある日、お風呂にお湯を入れる音が聞こえてくると、ブラシを庭に埋めて、外へ抜け出しました。
道路工事をしているところや、鉄道線路の橋の上であそぶうちにハリーは真っ黒になってしまいました。
お腹も空いてくたびれてきたので、家に帰るとしろぶちのある黒い犬をハリーだと気づいてもらえませんでした…。
家族はハリーだと気づいてくれるのでしょうか?
感想
町の中で無邪気にあそぶハリーがとても愛らしい一冊です。
運転手さんや町の人たちが、ハリーを見守る表情からとてもあたたかい街なのだろうなぁと感じました。
家族みんなで優しくハリーをブラッシングするシーンでは、ハリーも家族の一員でとても大切にされていることが伝わってきます。
久しぶりに読んでいたら…
ハリーが家族に気づいてもらおうと一生懸命芸をしたり、ブラシを持って行ったりする姿を見ていたら、以前見た大好きな映画『僕のワンダフル・ジャーニー』を思い出しました。
家族となった大好きな人に転生してもなお、気付いてもらうため頑張る姿から大好きがひしひしと伝わってきて、そういった関係は本当に素敵!
『どろんこハリー』は小さな頃に見た記憶があり、見覚えのあるシーンもあって、懐かしい気持ちになりました。
今読んで感じていることと、数年後に再び読んで感じるものがどう変わっていくのかが楽しみです!
今回ご紹介した絵本は、
『どろんこハリー』
ジーン(訳)・ジオン(文)、マーガレット・ブロイ・グレアム(絵)、わたなべしげお(訳)
出版社 福音館書店 でした。
本の種類:普通の絵本、
ページ数:32ページ、読み聞かせ時間:約5分半