あらすじ
お母さんが大切にしていた、たまごが次々にかえっていきます。
ひとつだけ割れていないたまごのたまごちゃんは、小さな穴からくちばしを出して生活していました。
やがて、たまごちゃんにも弟ができてお兄ちゃんになりました。
ある日、たまごにいちゃんが弟たちと散歩をしていると、大きなカラスが追いかけてきて…逃げ切ることはできるのでしょうか?
また、たまごにいちゃんは殻を破るのでしょうか??
感想
たまごちゃんのおかあさんが、たまごちゃんのやりたいことに前向きで、
「ぼく たまごで よかった。
ずっと たまごで がんばります。
だって、おとうとたちを まもらなくっちゃ。ね、おかあさん」に対して、
頑張ってと背中を押すような場面もありました。
人と違うことが悪いのではなく、それを良さと捉えて生きると決めた、たまごにいちゃんの明るさはお母さんの関りがあってこそだと感じました。
保育士として、日々様々な子を側で見ていると一人ひとり個性があって素敵だなと感じる場面があります。
そんな素敵な個性をなくしてしまわないためにも、子どもの気持ちを大切にして保育するようにしています。
例えば、食事の準備が出来ていても遊びに夢中になっている子どもがいたら、食事の準備が出来ていることは声を掛け、見守るようにしています。(現0歳児クラス)
家庭では難しいこともあると思いますが、時間のある時は子どもの後をついて行って、子どものしたいことを見守ると素敵な発見があるかもしれません!!
私が見つけた素敵なものは、0歳児クラスで落ち葉を一緒に楽しんでいた子の後をついて行くと、カップいっぱいに入った落ち葉のプレゼントと笑顔をもらったことがあります♡
※たまごちゃん=たまごにいちゃん。弟たちができた後の話には、たまごにいちゃんと書いています。
好きなポイント
カラスをやっつけた時のたまごにいちゃんが嬉しいような、恥ずかしいような、驚いているような表情をしていて…その横で「すごーい」「ありがとう」と喜ぶ弟たちが可愛らしいです!!
今回ご紹介した絵本は、
『こんにちは たまごにいちゃん』
あきやま ただし(作・絵)
鈴木出版株式会社 でした。
本の種類:普通の絵本、
ページ数:27ページ、読み聞かせ時間:約4分